ロシア旅行(36)

※ロシア旅行(36)<五日目>-2004.9.30-

デカブリスト広場(元老院広場)の南端から北端に移動
する。 なにしろ、公園を含む広大な広場なので、徒歩
では15分以上かかる。 ということで、すぐ傍ではある
が、バスで行く。 広場の北端は、大ネヴァ川に面して
いる。 川の手前の、黄色い建物の前で下車する。この
建物は、帝政時代の元老院で、19世紀中頃建築家ロッ
シによって建てられ、現在は記録文書保管所となってい
る。

デカブリスト広場

 帝政時代、この広場はセナーツカヤ(元老院)と呼ば
 れていた。 1825年に歴史的事件が起こった。 ナ
 ポレオン戦争に勝利し、フランスに進駐した青年貴族
 達は、フランスの自由主義の影響を受け、専制政治
 と農奴制に反対し、1825年12月この広場で革命を
 起こそうとした。

 しかし、この反乱(デカブリスト=12月党員の乱)は
 失敗し、多くの死刑者とシベリアの流刑者を生んだ。
 
 1925年、それまで西側にあった元老院に因んで元
 老院広場と呼ばれていた広場は、「12月に革命を起
 こした人々」を記念してデカブリスト広場に改名された。
 1992年には、元老院広場に戻されたが、今なおデカ
 ブリスト広場の方がとおりがよい。

広場の北端に近いところに、「青銅の騎士像」が建って
いる。

青銅の騎士像

 巨大な花崗岩の上部に、「ピョートル1世に捧ぐ。エカテ
 リーナ2世。 1782年」と刻印されている。

 つまり、この像はピョートル大帝の騎馬像である。 ドイ
 ツから嫁いだエカテリーナ2世が、ロシア内における権力
 基盤の弱さを補うため、ピョートル大帝の後継者である
 ことを誇示するため建設を命じたという。

 ピョートル大帝が乗っている馬の後ろ足は、蛇を踏みつ
 けている。 大帝と戦ったスウェーデンを象徴しているの
 がその蛇だと解釈されている。

 詩人プーシキンが、この銅像を叙情詩で「青銅の騎士像」
 とうたったことは有名で、1782年にフランスの彫刻家ファ
 ルコーネが、エカテリーナ2世の命により造った。 これは、
 ロシアで最初の記念人物像となった。

この青銅の騎士像前で、記念写真を撮る新婚さんが後を
絶たない。 どうやら、サンクトペテルブルグの新婚さんの
メッカのようだ。 

旧元老院・サンクトペテルブルグ

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青銅の騎士像

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台座には、「ピヨトール1世に捧ぐ。 エスカテリーナ2世、1782年」

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